Monthly Pickup Artist
Monthly Pickup Artist 2020/11
Monthly Pickup Artist
Harokkaを彩る旬なクリエイターを毎月紹介し、その活動や人柄にスポットを当てるコーナー。
普段のお仕事や意外な一面、作品への想いなど、気になるクリエイターに注目!
第22回は、日本の歴史に関する純和風イラストを得意とし、時代小説や歴史番組等で活躍するイラストレーター、三善千愛さんをピックアップ!
Q1 絵を描き始めたきっかけはなんですか?
物心ついた頃にはすでに描いていたと思います。
アニメーターの父の影響が大きいです。
父は自宅で仕事をしていたので、隣で真似をして遊んでいましたね。
Q2 子供の頃はどんなお子さんでしたか?
とにかく物作りが好きで、幼稚園の頃に折り紙と出会ってからは、いつでも夢中で折っていました。
絵を描くことより折り紙が好きな子供でした。
Q3 一番記憶に残っているお仕事はなんですか?
初めていただいたイラストのお仕事です。
テレビ番組のお仕事で、大学を出たばかりで何も実績がない頃だったので、とてもありがたいお話ではあったものの、不安でいっぱいでした。
正直、私に勤まるのか自信はなかったのですが、制作スタッフさんたちが親身に作風やスケジュールについてアドバイスをしてくださったおかげで、試行錯誤の末、完成することができました。
初めてデジタルでアナログ風のイラストを描いた時で、今の画風の原点です。
Q4 目標にしているアーティストはいますか?
挿絵画家の佐竹美保さんです。
主に児童書の挿絵やカバーイラストで有名な方ですが、小学生の時に佐竹さんの絵と出会って以来、私もこんな仕事がしたいと憧れの存在です。
本文の面白さ、奥深さを広げ引き立たせる素晴らしい素敵な絵を描かれています。
Q5 デザインをする中で、特に意識していることはありますか?
私の得意な「和」の世界が、日常に馴染みやすいようシンプルに、一枚絵として詰め込みすぎないように気をつけています。
Q6 アーティスト活動をされていて、一番嬉しかったことはなんですか?
人づてのご紹介や、以前の仕事を見てなど、自分が営業していないところで、作品が人の目に触れ広がっていると本当に嬉しいです。
Q7 デザイン・アート以外の趣味や特技はありますか?
映画やドラマなどの映像作品を観ることです。
ただ単純に面白く、楽しいというのもありますが、資料として観ることもありますし、いろいろと影響は受けていると思います。
他には、多肉植物を集めたり、ビオトープでいろんな種類のメダカを育てたりしています。
Q8 将来の展望や目標はなんですか?
挿絵画家に憧れてイラストレーターになったので、カバーイラストでも挿絵でも、書籍関連のお仕事をもっと増やしていきたいです。
Q9 クリエイターを目指す方にアドバイスがあれば教えてください。
作る対象をよく調べ、観察することでしょうか。
まず観察して、ある程度理解した上で作る。描く。
分からないまま適当に作ると、作品に現れて見た人に伝わってしまうので、そこが大事だと思います。
また、作ったものをSNSやイベントでも良いので、大勢の目に触れるところに出し続けることも大事です。
そうすれば、作品を良いと思ってくれる人が必ず現れます。
そこからきっと仕事にもつながると思うので、ただ黙々と作るのではなく、どんな作品でも(昔の作品でも、下手だと思っても、ちょっと気に入らないところがある作品でも)、頑張って人の目に触れるよう発表してみてください。
Q10 今後Harokkaでやってみたいことはありますか?
壁紙やレジャーシートなど、まだ制作したことがない大きいものに挑戦してみたいです。
現在、葛西臨海水族園で開催中の特設展示「魚が食べたい!!きみはおさかなエージェント」で、三善さんがイラストを担当されています。
来年1月26日(火)まで開催の予定ですので、秋の行楽や、大型連休にお出かけしてみてはいかがでしょう。